アルカリカラーのリスク
若い女性の頭頂部が弱っている理由
最近、20〜30代の若い女性から
- 「分け目が気になる」
- 「頭頂部が透けてきた気がする」
- 「髪が細くなった」
という相談が増えています。
現役の美容師として正直に言うと、
その背景の一つにアルカリカラーの影響は否定できません。
カラーを否定するわけではありません。
しかし、仕組みとリスクを正しく理解することは必要です。
アルカリカラーの仕組み
一般的な明るくなるヘアカラー(アルカリカラー)は、
- 1剤:アルカリ剤
- 2剤:過酸化水素
を混合して使用します。
① アルカリ剤の役割
アルカリ剤は、
髪の表面にある**キューティクル(硬いケラチンタンパク)**を開きます。
キューティクルを開くことで、
- 髪内部のメラニン色素を脱色
- 人工色素を内部に入れる
という工程が成立します。
しかしここで重要なのは、
キューティクルはタンパク質でできているという点です。
アルカリはタンパク質を膨潤・変性させる性質があります。
つまり、
脱色が成立しているということは、
タンパク質がダメージを受けているということでもあります。
髪も、頭皮も、同じタンパク質です。
② 過酸化水素のリスク(酸化)
2剤の過酸化水素は、
その名の通り「強い酸化作用」を持つ薬剤です。
メラニンを分解するために必要ですが、
同時に活性酸素を発生させます。
生体において「酸化」は
- 細胞老化
- 炎症
- DNA損傷
- タンパク質劣化
につながります。
極端な言い方をすれば、
老化を進める作用を持つ薬剤です。
もちろん適切に使えば安全性は保たれていますが、
長年・高頻度で繰り返せば、
頭皮への蓄積ダメージは無視できません。
なぜ頭頂部に影響が出やすいのか?
- 頭頂部は紫外線を最も浴びやすい
- 皮脂酸化が起こりやすい
- 分け目部分は薬剤が乗りやすい
この条件が重なるため、
頭頂部は老化が進みやすいエリアです。
そこへ
- 定期的なアルカリカラー
- ブリーチ
- 白髪染めの長期使用
が加わると、
毛母細胞への負担が蓄積し、
細毛化・ボリューム低下へつながることがあります。
カラーをやめるべき?答えはNO
現代においてカラーは
- おしゃれ
- 自己表現
- 白髪ケア
として欠かせない存在です。
大切なのは
「やめる」ではなく「対処する」こと。
カラーをする人ほど必要な頭皮ケア
カラー習慣がある方は、若くても
✔ 抗酸化ケア
✔ 頭皮保湿
✔ 血流改善
✔ インナー栄養サポート
を並行して行うべきです。
特に、
- カラー後の残留アルカリ除去
- 過酸化脂質の除去
- 頭皮ローションによる水分補給
は重要です。
さらに、
体内の抗酸化力を高めるインナーケアも
今後は必須になっていくでしょう。
若いから大丈夫、ではない時代
若い女性の薄毛相談が増えている背景には、
- カラーの低年齢化
- ブリーチ文化
- 頻繁なスタイルチェンジ
があります。
「まだ20代だから大丈夫」ではなく、
20代からの蓄積が40代に出るのです。
まとめ
- アルカリカラーはタンパク質に作用する
- 過酸化水素は酸化=老化要因になる
- 頭頂部は特にダメージが出やすい
- やめるのではなく、ケアを並行することが重要
- カラー世代ほど頭皮ケアは必須
カラーを楽しみながらも、
未来の髪を守る。
それがこれからの
賢い大人のヘアデザインです。
