薄毛とは「髪がない状態」ではない
― 実は“髪が伸びなくなっている状態”である ―
「薄毛=毛がなくなった状態」
多くの方が、そうイメージされています。
しかし、育毛の現場でマイクロスコープを使って頭皮を確認すると、
本当に毛が“ゼロ”の人はほとんどいません。
薄毛部分を拡大すると、
・0.1mm
・0.5mm
・1mm程度
といった、産毛のような非常に短い毛が確認できます。
つまり薄毛とは、
**髪が生えなくなった状態ではなく「伸びなくなった状態」**なのです。
髪は一生伸び続けるわけではない|毛周期の基本
人間の髪には「毛周期(ヘアサイクル)」があります。
毛周期の3段階
- 成長期
髪が太く・長く成長する期間
(通常:5〜10年) - 退行期(停止期)
成長が止まり、毛根が縮小する期間 - 休止期(脱毛期)
髪が自然に抜け落ち、次の髪に入れ替わる期間
健康な状態では、
このサイクルがゆっくり回ることで
しっかりした毛髪が維持されています。
薄毛が進行している人に起きている本当の問題
薄毛の方は、
成長期そのものが極端に短くなっています。
本来5〜10年あるはずの成長期が、
・1週間
・1ヶ月
といった、非常に短い期間で終わってしまうのです。
その結果、
・髪が太くなる前に抜ける
・長さが出る前に抜ける
・常に産毛状態のまま
という現象が起こります。
つまり育毛とは、
**「新しく生やすこと」ではなく
「成長期を元に戻すこと」**なのです。
成長期は一気に戻らない|育毛は“積み重ね”
ここで重要なポイントがあります。
成長期は、
ある日突然5年に戻ることはありません。
育毛を始めると、
・短かった成長期が
・毛周期を繰り返しながら
・少しずつ長くなっていく
というプロセスを辿ります。
これが、
育毛は時間がかかると言われる本当の理由です。
育毛初期に「抜け毛が増えた」と感じる理由
育毛を始めた方が、
途中でやめてしまう理由で多いのがこれです。
「抜け毛が増えた気がする…」
しかし、これは悪化ではありません。
実際に起きていること
・毛周期が整い始める
・サイクルが早まり、古い毛が抜ける
・次の成長期に入る準備が進む
つまり、
抜けるスピードが早まっただけなのです。
これは育毛が“動き出したサイン”とも言えます。
抜け毛に怯えず、継続することが最大のポイント
育毛は、
・即効性を求めるものではなく
・量を一気に増やすものでもなく
・「正常な毛周期」を取り戻すプロセス
です。
だからこそ重要なのは、
✔ 抜け毛に一喜一憂しない
✔ 正しいケアを継続する
✔ 毎日の積み重ねを止めない
という姿勢です。
まとめ|育毛の本質を正しく伝えることがサロンの価値になる
・薄毛=髪がない、ではない
・薄毛=髪が伸びない状態
・産毛は存在している
・成長期を伸ばすことが育毛
・育毛初期の抜け毛は悪化ではない
この正しい理解をお客様に伝えられることが、
販売サロンとしての信頼と差別化につながります。
育毛は、
「生やす技術」ではなく
**「育て直す知識」**です。
その伴走者になることが、
プロとしての役割です。

