ビジネスは戦争だ。

戦略と戦術なきサロン経営は、もはや成立しない

サロン業の方に
「経営の方向性は何ですか?」
と質問すると、非常に多い答えがあります。

「目の前のお客様を一人一人、一生懸命やるだけです」

姿勢としては素晴らしい。
しかし、ビジネスとして見ると、これは非常に危険な考え方です。

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現場しか見ない経営の危うさ

戦争に例えるなら、
目の前の敵だけを見て、周囲の状況を一切見ていない状態です。

・人口は減っている
・サロンは増えすぎている
・人件費、材料費、光熱費は上がり続けている
・クーポン競争は激化している

こうした環境は、
こちらの努力とは関係なく日々変化しています。

どれだけ目の前のお客様に集中しても、
環境変化を無視したままでは、確実に不利になります。

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勝つためには「戦略」と「戦術」が必要

戦争で勝つために必要なのは、
気合や根性ではありません。

戦略と戦術です。

・戦略:
 戦争全体のゴールを決め、
 そこに至る道筋を設計すること

・戦術:
 個々の戦場をどう攻略するかという具体策

これはサロン経営にも、そのまま当てはまります。

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サロン経営における「戦略」とは

サロン経営でいう戦略とは、
ビジネスとしてのゴール設定です。

・5年後、どんなサロンになっていたいか
・10年後、自分はどんな働き方をしていたいか
・売上、客層、スタッフ数はどうなっているか

これを決めずに日々の仕事をしていると、
「忙しいのに残らない」
「頑張っているのに報われない」
という状態に陥ります。

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戦術とは「毎年の具体プラン」

戦術は、
その戦略に向かって進むための1年単位の具体策です。

・今年は客単価を上げるのか
・新規ではなく既存客を深めるのか
・技術売上か、管理型サービスを増やすのか

育毛ビジネスでいえば、
「商品を売る」ではなく
「半年・1年で管理する仕組みを作る」

という戦術になります。

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個人サロンほど、戦略思考が必要

個人サロンの方ほど
「経営を考えるのは苦手」
「現場が忙しくて考えられない」
と言われがちです。

しかし実際は逆で、
個人サロンほど戦略がなければ生き残れません。

大手は資本と広告で押せます。
個人サロンは
設計と考え方でしか勝てないのです。

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育毛ビジネスは「戦略型商品」

育毛商材やパーソナル育毛プランは、
その場の売上を作るための商品ではありません。

・継続
・管理
・信頼
・関係性

これらを積み上げることで、
価格競争から抜け出すための戦略商材です。

だからこそ、
育毛を扱う前に
「自分のサロンはどこへ向かうのか」
を決める必要があります。

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まとめ

・目の前のお客様だけを見る経営は危険
・ビジネスには必ず戦略と戦術が必要
・戦略=長期のゴール設定
・戦術=1年単位の具体策
・個人サロンほど、考える力が武器になる

サロン経営は、
気合で勝つ時代ではありません。

考え、設計し、選ばれる。
それが、これからのサロンの生き残り方です。