シャンプーの本質は「洗浄剤」にある


― 育毛目線で考える正しいシャンプー選び ―

美容師として仕事をしていると、
非常に多く受ける質問があります。

「結局、どんなシャンプーがいいんですか?」

市販品から高級サロン専売品まで、
今は情報があふれすぎていて
**“何を基準に選べばいいのか分からない”**という方がほとんどです。

特に「育毛シャンプー」というジャンルになると、
万能な正解は存在しません。

しかし、判断するための明確な基準はあります。


シャンプーの中身を冷静に分解してみる

まず大前提として、
シャンプーの構成を知ることが重要です。

一般的なシャンプーは👇

  • 約60〜70%:水
  • 約20〜30%:洗浄成分
  • 数%:保湿・補修・有効成分

という構成になっています。

つまり、
水を除いた残りの約3割がシャンプーの性能を決める
と言っても過言ではありません。

その中でも最も重要なのが
👉 **洗浄剤(界面活性剤)**です。


育毛シャンプーの評価基準は「洗浄剤」

「〇〇エキス配合」
「育毛成分たっぷり」

こういった表現に目が行きがちですが、
それらは 洗浄剤の設計が適切であってこそ意味を持ちます

なぜなら👇

  • 洗浄剤が強すぎると
     → 頭皮が傷つく
     → 乾燥する
     → 防御反応で皮脂が過剰分泌される

この悪循環が起こるからです。


安価なシャンプーに多い問題点

価格の安いシャンプーほど、

  • 洗浄力が強すぎる
  • 脱脂力が高い
  • 刺激が強い洗浄剤

が使われているケースが多く見られます。

一時的には「スッキリ」しますが、
頭皮はこう判断します👇

「皮脂を取りすぎた → 危険 → もっと脂を出せ」

結果として、

  • オイリー頭皮
  • 皮脂の酸化
  • 毛穴環境の悪化

につながります。


髪に使われるはずの栄養が皮脂に奪われる

ここが非常に重要なポイントです。

皮脂を過剰に分泌すると👇

  • 体内の栄養
  • 血液
  • エネルギー

皮脂の生成と修復に優先的に使われます。

本来なら👇

  • 髪を作る
  • 毛包を育てる
  • 頭皮環境を整える

ために使われるはずの栄養が、
皮脂処理に回ってしまうのです。

これは育毛において大きなマイナスです。


大人の頭皮は「回復スピード」が遅い

年齢を重ねるほど👇

  • 皮脂の回復が遅くなる
  • バリア機能が弱くなる
  • 炎症が長引きやすくなる

という特徴が出てきます。

若い頃と同じ感覚で
「洗浄力の強いシャンプー」を使い続けると、
回復が追いつかず薄毛リスクが高まります。

だからこそ大人の育毛には👇

👉 優しい洗浄剤設計
👉 必要な皮脂は残す洗い方

が必須になります。


育毛シャンプー選びの結論

育毛目線でシャンプーを選ぶなら👇

  • 成分表の「洗浄剤」を最優先で見る
  • 洗いすぎない設計を選ぶ
  • 頭皮を守る前提で考える

「何が入っているか」よりも
「何で洗っているか」

ここを理解できるだけで、
シャンプー選びの精度は大きく変わります。
洗浄成分は見ただけで難しいので、ぜひかかりつけの美容師に相談していただきたいです。


伝えたいこと

シャンプーは
育毛の主役ではありませんが、土台です。

土台を壊しながら
育毛剤やサプリを足しても結果は出ません。

まずは
「頭皮を傷つけない洗浄」
ここから整えることが、
遠回りのようで一番の近道です。