オイルクレンジングは頭皮ケアに有効という結論

― 皮脂を「落とす」のではなく「整える」育毛ケア ―

頭皮ケアというと、
「皮脂を落とす」「洗浄力を高める」
といった発想が先行しがちですが、実はこれは育毛においては危険な考え方です。

結論から言うと、
頭皮ケアにおいて重要なのは“皮脂を取りすぎないこと”と“酸化皮脂を除去すること”
この両立です。

そのために非常に有効なのが
オイルクレンジングによる頭皮ケアです。


頭皮ケアとしてのオイルクレンジングとは

オイルクレンジングとは、

  • ホホバオイル
  • アルガンオイル

といった純度の高い天然オイルを使用し、

  1. シャンプー前に頭皮へ塗布
  2. 指の腹で優しくマッサージ
  3. クレンジングジェル
  4. シャンプー

という流れで行うケア方法です。

私のサロンでは10年以上前から実践していますが、
このケアを体系的に行っているサロンは、正直ほとんど見かけません。


なぜ「ホホバオイル」と「アルガンオイル」なのか

この2つのオイルが頭皮ケアに適している理由は明確です。

① 皮脂に組成が近い

ホホバオイル・アルガンオイルは、
人間の皮脂構造に非常に近い脂質を持っています。

そのため、

  • 必要な皮脂は残し
  • 余分な皮脂や酸化皮脂だけを浮かせる

という、理想的なクレンジングが可能になります。

② 抗酸化作用が高い

どちらも抗酸化力に優れており、
過酸化脂質の発生を抑える働きがあります。

頭皮トラブルや薄毛の根本には、
皮脂の「量」ではなく「酸化」があるため、
この抗酸化力は非常に重要です。


頭皮のオイルクレンジングは「メイク落とし」と同じ理論

イメージしやすく言うと、
顔のメイクをオイルで落とすのと同じ原理です。

水や洗浄力だけでは落としきれない、

  • 毛穴の奥に詰まった皮脂
  • 時間と共に酸化した過酸化脂質

は、油には油で対応するのが最も合理的です。

シャンプーだけで無理に落とそうとすると、

  • 必要な皮脂まで奪う
  • 乾燥を招く
  • 皮脂の過剰分泌を引き起こす

という悪循環に陥ります。


オイルクレンジングのもう一つの価値

=皮脂バランスの自動調整

オイルクレンジングの優れている点は、
肌質を選ばないことです。

  • 乾燥肌 → 必要な油分を補い保湿
  • 脂性肌 → 余分な皮脂を浮かせて除去

つまり、
皮脂量を「増やす」「減らす」ではなく、適正化する
という働きをします。

これを定期的に行うことで、
頭皮の皮脂分泌リズムそのものが安定してきます。


育毛における「皮脂管理」の本当の意味

薄毛の原因としてよく知られる
**ジヒドロテストステロン(DHT)**は、
皮脂腺と深く関係しています。

DHTは、

  • 皮脂の多い環境
  • 炎症や酸化が起きやすい頭皮

で悪影響を強めやすくなります。

つまり、

  • 過酸化した皮脂を除去する
  • 皮脂バランスを適正化する

この2点は、
ホルモン型脱毛対策としても重要な土台になります。


「洗いすぎ」から「整える」頭皮ケアへ

育毛において必要なのは、

  • 強い洗浄
  • 皮脂ゼロの頭皮

ではありません。

必要なのは、

  • 酸化した脂質を除去
  • 必要な皮脂は残す
  • 頭皮の恒常性を取り戻す

という考え方です。

オイルクレンジングは、
この考え方を最も安全かつ効果的に実践できる方法の一つです。


サロン提案としての価値

オイルクレンジングは、

  • 原価が比較的低い
  • 技術差が出にくい
  • 理論説明がしやすい

にも関わらず、
結果と満足度が非常に高いケアです。

外側の頭皮環境を整え、
内側のインナーケアと組み合わせることで、
育毛の成功率は大きく高まります。


「皮脂を落とす」時代から、
「皮脂を整える」育毛へ。

この視点を持てるサロンこそが、
これからの育毛市場で選ばれていきます。